前回は、「場面の維持」のためにやっている“~すべき”を減らしましょう。
ということをお話しました。
今回は、「忙しい」で犠牲にしていることを実行する、についてお話します。
前回も触れましたが、夢中になってやっている時、誰しも、あっという間に時間が過ぎますよね。
“面倒くさい”とか“忙しい”とは感じないはずです。
忙しい、と感じるからには、その仕事にネガティブな感情があるはず。
その感情を引き摺りながら仕事をしていると、我慢する、犠牲にしていることも多く発生していると思います。
今回は、それらを思い切ってやってみたら!という提案です。
忙しい病実例集
忙しい病の管理職(例1)
部下が仕事をしているので、見届けるまでは帰れない人。
あるいは自分が最後まで残って仕上げる。
部下からみたら余計なお世話、任されていないのかと、感じているかもしれません。
あるクライアントの管理職は、いつも一番最後まで会社に残っていました。
あるときから、体調不良になり、朝遅刻することが増えていきます。最初は、部下も心配していましたが、だんだんその管理職に対して不信感や疑問を持ち始めます。
結果として、チーム力がみるみるうちに落ちていってしまいました。
忙しい病の管理職(例2)
「忙しいから」を理由に、書類整理や身の回りの整理を後回しにしている人。
一見、机の上に資料が多いので、あたかもたくさんの仕事を抱えて頑張っている、というように見えます。しかし、実は・・・。
以前作った資料と同じ資料を、再び時間をかけて作っていたり。既に印刷済みの資料をまた印刷してみたりと、無駄な動きが多い人とも言えます。
忙しい病の管理職(例3)
セミナー、交流会、そして宴会等の催しになかなか行けない人。
時間も場所もはっきり決まっているので、参加、不参加は逆算して考えられるはずです。
忙しい病にかかっている人は、はっきりさせずに曖昧に返事をする、もしくはギリギリまで判断しないことが多くあります。
忙しいので行けるかどうかわからない、という単なる思い込みです。
忙しい病の管理職(例4)
自己啓発をしたいが、時間がなくてできない、スポーツをしたいが忙しくてできない人。
こういう人は大抵、“忙しくて集中力が”とか“気力がなくて”と言い訳をします。
本当に必要と思うなら、土・日でも夜中でもやれるはずです。
それぞれ思い切ってやってみることで、その前後の時間の使い方を工夫するようになります。“忙しい”という心のボタンを外すことにもなります。
ちなみに前述の体調不良の管理職の方。
弊社の研修受講直後の朝礼にて、部下全員の前で早く帰ることを宣言。
宣言をしたその日から実行に移し、本人の体調も部下たちとの関係も好転し出しました(笑)
「忙しさ」を理由に犠牲にしていることありませんか?
是非一つでも思い切ってやってみてください!
また周囲に忙しい病にかかっている人がいたら、一緒に誘って何か実行してみてください。