部下の叱り方やほめ方を教える研修が人気。
研修が人気を誇るほど、管理職は悩んでいるようです。
叱る、褒める・・・変わりつつあり社内コミュニケーションについて考えます。
時代背景が変えるマネージメント
年功序列の組織の中で受け継がれてきたチームのマネージメントは、今までのような一方的なコミュニケーションでも問題はありませんでした。
ですが、ここ数年前から会社の組織が変わり始め、マネージャー自信もプレーヤーとしての実績も強く求められるようになりました。
さらに、部下の雇用形態が多様化。
様々な雇用形態の社員や、年上の専門スキルを持つ部下のマネージメントが必要になってきたのです。
もちろんいままでのマネージメント方法では通用しません。
2つの改善すべき課題があると思います。
- 心の絆を感じる人間関係
- 自分のマネジメントスタイルの確立
「心の絆を感じる人間関係」をつくるには、業務だけの会話では難しい。たわいもない雑談が相互の緊張関係を解きほぐし、心の絆を感じることができます。
日本経済新聞社が2012年9月に記事で発表した造語ー「無縁社員」。
無縁社員とは、出社していても机を並べていても、誰とも会話をせずに終わる社員のこと。
日立の研究では営業成績と行動との関連を調べた結果、上司の指導や個人の営業スキルよりも、休憩時間に雑談が多いほど受注率が高まったというデータもあります。
「心の絆を感じる人間関係」は、メンタルヘルスの予防だけでなく、営業成績にも関連するのです。
心の絆を感じる 多様な働き方における上司のフォローの重要性
コールセンター、客先常駐勤務、海外赴任勤務、直行直帰の営業職、拠点が離れているサービス業等。いずれも上司や本社からの目配りが利きにくく、強いストレスがある職場です。
しかしメンタルヘルスの予防には、部下の異変にすばやく上司が声がけすることがもっとも高い成果を発揮します。
継続的にフォローアップをすることで、心身を健康に。そしてコミュニケーションを促進させることが大切です。
改善すべき課題の2つめ。自分のマネジメントスタイルの確立については、次章で書きたいと思います。