目標が達成できません。
往々にしてよく聞く悩みです。
私も、目標とは、望み高く届かないところを目指すものであり、あわよくば達成できればいいものだと思っていた時期がありました。
ウサギとカメ
ところで皆さん、イソップ童話の、「ウサギとカメ」の話をご存知でしょうか。
のろまなカメと、ぴょんぴょん跳ねてすばしっこいウサギのかけっこ対決です。
もちろんウサギが優勢、でもまだまだ追いつかないだろうと油断したうさぎは途中で昼寝をしてしまい、結果カメに先を越されて負けてしまうという話です。
ウサギの敗因は?
皆さんもよく知るとおり、ウサギが負けた原因は、ウサギが途中でサボったからだというのが一般的ですが、実はもう一方では、こんな見方もあるそうです。
ウサギとカメは、見ているところが違ったから。
カメはゴールだけを見ていて、ウサギはカメしか見ていなかった。
つまりは、カメはウサギの動向には惑わされず、自分の目標だけを見て歩み続けていた。方やウサギは、ゴールではなく、カメの動きだけを見ていたから途中で居眠りをしてしまい負けてしまったということです。
目的と目標の違い
過去の私が、目標が達成しないと思っていたのは、目標に目的を持っていなかったからでした。
では、目的と目標の違いは何なのか。
・目的とは、「何のために。なぜやるのか」という行動の理由。
・目標とは、「いつまでに、なにをどうする」という手順。
そう、私の場合、目標は目的を持たない抽象的なものだったのです。
目的を持っていると、
・たくさんのやるべきことが見えてきます。(なぜなら目的があるから。※やるべきことが明確になります。)
・工夫が生まれます。(なぜなら目的があるから。※成し遂げるためのあらゆる手段を考えます。)
目的を持つことの重要性
ここで考えてみてください。
「夏までに5キロ体重を落とす。」という目標と、
夏にこの水着をきて彼氏と海に行く。という目的があるから「夏までに5キロ体重を落とす」であれば、どちらが挫折せずに頑張れるでしょうか?
答えは明確ですよね。
実は、航空会社大手のANAでも目標達成できる人材を育てるために、目的を伝えるという工夫をしているそうです。
たとえば、ANAは羽田空港に、日本で初めて自動手荷物預け機を導入しました。こうした新しい機器が導入されるときにも、単に機器の使い方を説明するのだけではなく、『なぜ、導入されたのか?』『グランドスタッフとして、どういう行動をしてほしいのか?』を説明するそうです。そのほうが、みんなが納得して自発的に動いてくれるから。
組織やチームであれば、目的を共有することで、それぞれが自分にできることを考えて行動するようになります。
目的を共有しているので、行動にもブレがありません。
過去の自分含め、多くの人が、目標を達成できないのは、目的がないまま行動しているからでした。
自分自身や、部下、部署の目標に、目的はありますか?