Habi*do通信

ビジネスにおいて大切なのはプロフェッショナルという自覚と楽しむこと~荒金雅子さん/クオリア

株式会社クオリア荒金雅子さん

TREE(Try・Reflesh・Enjoy・Encourage)をテーマにしたインタビュー企画。今回は株式会社クオリアの代表取締役の荒金雅子さんにインタビュー。

ダイバーシティや女性活躍推進をはじめとした組織の活性化支援で多彩な実績を重ねてこられたクオリアは、今年10周年を迎えられました!ますます多方面でご活躍中の荒金さんに、スタッフ舞田がお話をうかがいました。

荒金 雅子
profile荒金 雅子株式会社クオリア 代表取締役。日本のダイバーシティ推進のトップランナー。長年、女性の能力開発、キャリア開発、組織活性化などのコンサルティングを実践。1996年より一貫して組織のダイバーシティ推進やワークライフバランスの実現に力を注いでいる。近年は組織開発の研究を続け、「学習する組織」、「U理論」「アクションラーニング」「ファシリテーション」「女性のリーダーシップ開発」等で多くの実績を持つ。

Try:いつもチャレンジしっぱなしなんです。やれるか、やれないかということじゃなくて、やりたいか、やりたくないか。

――荒金さんは、いつも挑戦・チャレンジされている印象がありますが、最近のTryってどんなことですか?

私、いつもチャレンジしっぱなしなんです。やれるか、やれないかということじゃなくて、やりたいか、やりたくないか。「これを実現できると面白いな」と閃くと、もう、実現するために動く方向に一直線(笑)。

2015年のワールドカフェのイベントも、その前年にあるお客さまとの会話をきっかけに「もっと多くの人にワールドカフェの本質を伝えたい」と思い、そこから一気に実現に向けて動き出し、結果として全国9カ所をオンラインで結び総勢600人が参加するという一大イベントになったんですよね。グローバル・サミット・オブ・ウィメン(GSW)の日本大会招致活動もそう。長年の夢でしたが、昨年ブラジルでプレゼンする機会を頂き、来年5月に日本で開催することが決定しました。感動した体験を、もっとみんなに知ってもらいたいという想いが、動機になっているのかも。

失敗にフォーカスするんじゃなくて、前を向いて今できることにトライしていくことが大事

――それが、いろんなハードルがあっても乗り越えられちゃう原動力なんでしょうか?

いろんなことがあっても、ハードルとは思わないですね。もちろん最初はそうではありませんでした。でも、ハードルだと思っていたことを越えられると、あ、越えられた、また次も越えられた、そうなると、多少大きなハードルも越えられるって思えるようになっていく。もちろん、たまに転んだり痛いおもいをしたり、トライ&エラーだから失敗したりもあるんですけど、失敗にフォーカスするんじゃなくて、前を向いて今できることにトライしていくことが大事だと思っていますね。

Refresh:一緒に美術館や旅行に行ったり。自然や美しいものに触れるのはリフレッシュにはとても大事

――いつもイキイキされていますが、その挑戦されている時間がリフレッシュだったりもするんでしょうか?

いえ、そこはやっぱりね。みんな歳は取るわけで(笑)。いくら楽しくても24時間頑張り続けるのは無理だなーってことを、ここ数年で実感してきています。だからリフレッシュの時間も大事ですね。私の場合は、「夫」かな~。彼は絵を描いたり百名城巡りをしたり、マラソンしたりと多趣味なので、それを応援したり、一緒に美術館や旅行に行ったり。自然や美しいものに触れるのはリフレッシュにはとても大事だなと思いますね。

Enjoy:美味しいご飯もいいけれど、そこで生まれる会話の方が好物!

――今、一番楽しんでいらっしゃることは・・・やっぱりお仕事ですか?

そうですね。何か“思いつく”ことが楽しいんですよ。何かを始める、構想を練る、その時間が一番面白い。それが実際に軌道に乗ってしまうと、面白さが半減してしまうんですよね、私。あと、いつも笑いとか、遊び心とか、そういったものもすごく大事にしています。でも、楽しいといっても、ゲームをしたりパチンコをしたりみたいな楽しさではなくて、知的好奇心をくすぐられる楽しさが好きですね。美味しいご飯もいいけれど、そこで生まれる会話の方が好物です。

Encourage:立場は全然関係なくて、プロとして職務に取り組む、最大限自分の力を発揮する

――クオリアという組織もですし、もちろんお客様の組織に関わる機会も多いと思うんですが、組織やチームについて、何か感じていらっしゃることはありますか?

クオリアも人数が増えてきて、そういう意味ではマネジメント上の悩みもあります。あと、ここ数年でいくつかのNPOの理事などもやっているんですね。自分の会社は私が社長なので自分である程度コントロールできるんですけど、NPOの一理事という立場だと、みんないろんな想いをもってそこに集まってきているし、難しいなぁっていうのはありますね。一人一人はとってもいい人なんだけど、チームになるとどうしてうまくいかないのかなと思うこともあったり。いいシナジーを生むチームと、悪循環を生むチームでは、何が違うんだろう?っていうのを最近よく思いますね。

厳しいだけではみんな疲弊しちゃうから楽しむことも大切。

―― それに対して、何か荒金さんなりの解はありますか?

特にビジネスにおいては、「プロフェッショナルである」っていう自覚は、すごく大事かなと思っていますね。それは、派遣だとかパートだとかっていう立場は全然関係なくて、プロとして職務に取り組む、最大限自分の力を発揮するっていうことですね。クオリアは、そういうプロフェッショナルの集団、組織にしたいなというのは思っていますね。

実は随分前に聞いたバンダイさん(現 株式会社バンダイナムコホールディングス)の「厳楽(きびたの)しい」という言葉がすごく好きで。社員自身が楽しくないと子どもたちに夢を与えられないし、でも楽しいだけでは売れる商品は作れない、っていうことなんです。みんながぶつかり合いながら切磋琢磨していいものを作るためにやるけれども、厳しいだけではみんな疲弊しちゃうから楽しむことも大切。この「厳楽しい」に変わる、オリジナルないい言葉はないかなと思ってるんですけど(笑)。

クオリアや私を肴に、みんなが元気にどんどん広がっていく、そんな場所になれたらいいな

―― クオリアさんは今年で10周年なんですよね。本当におめでとうございます!この節目をどんな風に感じていらっしゃいますか?

10年、なんですよね。これからについてですが、特にクオリアを大きくするつもりもないし、どんな形にしていきたいというのは、実はないんですよ。このクオリアや私を肴に、みんなが元気にどんどん広がっていく、そんな場所になれたらいいなと思っています。だから今のクオリアの形から変わっていくこともあるかもしれません。このクオリアという名前はとても気に入っています。茂木健一郎さんの「脳とクオリア」っていう本があるんですけど、たまたま見つけて、あ、なんか惹かれる、この言葉っていいな、ってビビっとくるものがあって。脳が感じる質感というか、そういうものをクオリアっていうらしいんですよね。夕陽の赤とリンゴの赤は、同じ赤でも違う。また、見ている人によっても違う。一人一人が感じるクオリアは違うけれど、だけど、あるものを見てみんなこれは「赤」だと言う。その本質は何だろうって。最初はこんな大それた名前を付けていいのかなって躊躇したんですけど、やっぱり、良かったなって思っています。

インタビューを終えて
クオリアという社名に込められた想いを改めてお聞きすると、事業としても発信されているダイバーシティの考え方に通じるものを感じます。一人一人質感が異なるからこそ、そこに豊かさが生まれるのかもしれません。いいシナジーを生むチームと、悪循環を生むチームというのは、私たちBe&Doが追及しているテーマでもありますが、一人一人の違いを活かすということがひとつのヒントかもしれません。
いつも光を放つような笑顔で、常にチャレンジを楽しみながら続けていらっしゃる荒金さん。その根底にある「厳楽しい」を追求するプロ意識がとても印象的でした。今後の更なるご活躍を楽しみにしています!ありがとうございました。