Habi*do通信

逃げないで日々取り組んでいけば、届かない場所なんてない。~松岡建志さん/マクセルスマートコミュニケーションズ

マクセルスマートコミュニケーションズ松岡さん

TREE(Try・Reflesh・Enjoy・Encourage)をテーマにしたインタビュー企画。今回はマクセルスマートコミュニケーションズ株式会社の代表取締役社長の松岡 建志さんにインタビュー。

マクセルスマートコミュニケーションズさんは、母体である日立マクセルの技術力を活かした肌レンズ「Memoret(ミモレ)」と、独自の肌診断技術をベースにした判定サービスアプリ「Hada more(ハダモア)」を展開。コスメコンシェルジュ資格も取得されて、すっかり肌の伝道師となって事業を推進されている松岡さんに、スタッフ舞田がお話をうかがいました。

松岡 健志
profile松岡 健志マクセルスマートコミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長。
1955年生まれ。79年中央大学法学部卒業後、日立マクセル株式会社に入社し、コンシューマ営業を担当。九州支店長、記録メディア業務部長、マーケティング部長、宣伝部長、営業企画本部長、コンシューマ販売事業部長、グローバル商品開発本部長などを歴任し、2013年5月にマクセルスマートコミュニケーションズ株式会社を立ち上げ、現職。

Try:できないことはないと信じて、ちょっとずつ取り組んで、絶対に届いてみせる

――今までのご経験を振り返られて、Tryやチャレンジをされたご経験ってどんなことですか?

僕自身の座右の銘に「学は漸を以て日に進むを尊ぶ」っていう言葉があるんですが、これは江戸時代の儒学者の言葉で、「常にちょっとずつ勉強していけば到達できないことはないんだ」っていうことなんです。だから「何か凄いことをやった」っていうのではなくて、「できないことはないと信じて、ちょっとずつ取り組んできた」っていうのが、僕のTryなのかなって思うんですよね。

振り返って、あれはチャレンジだったなと思うことはいろいろありますね。マクセルの宣伝費が半減になったことがあるんですが、そのタイミングで僕が宣伝部長になったんです。予算は半減してもブランドイメージは下げられない。だから、お金のかかるタレントを使わない代わりに、「子どもたちの10年後の夢を残す、それが記録メディアを作っているマクセルの使命だ」っていうコンセプトで宣伝を作りました。

それがカンヌ国際広告祭の銀賞を頂くことになりました(「タイムカプセルプロジェクト」)。またそれがきっかけになって、テレビ局から「卒業」というテーマで番組をするから、そのスポンサーになってくれないかっていうオファーがあって、思い切って6分間の宣伝を作ることにしました。でも、卒業のタイミングで放映しなきゃいけないから、200時間くらい撮影したものを1週間で編集しなきゃいけない。

本来、マクセルの経営会議にかけなきゃいけないんだけど、そんな時間はとてもじゃないけどないから、任せて貰って出稿しました。失敗したら宣伝部長としては首になる(笑)。だけど、そのタイミングで出さなきゃ意味がないし、このタイミングで出すことがマクセルのブランドになるっていう確信があったからチャレンジしたんです。

逃げないで日々取り組むことが チャレンジそのものだと思います。

振り返れば大冒険ですけど、結果として、その年のACC(全日本シーエム放送連盟)のグランプリを頂くことができました(2007年度 ACCグランプリ/総務大臣賞・ジャーナリスト賞「ずっとずっと。新留小学校編」、2015年には第16回 ACCパーマネントコレクションに決定し、CM殿堂入り)。

そういう意味では、逃げないで日々取り組むことがチャレンジ、Tryかもしれませんね。辞表をポケットに入れながら仕事をしたこともありますし、もちろん今のこの会社を作るときもTryの連続でした。きっと、僕にとってのTryっていうのは、「高いところに飛びあがる」っていうものじゃなくて、「日々ちょっとずつできることに取組んでいって、絶対届いてやる」っていう、それが、僕にとってのTryなんだと思います。

Refresh:一人でいる時間より、誰か他の人との間にリフレッシュの時間がある。

――そんな松岡さんにとって、リフレッシュってどんな時間ですか?

僕は人が好きなんですね。人の悪いところが見えないっていうのが、僕の長所かなとも思うんですよ。人と会って話をして、その人のいいところがどんどん見えてくる瞬間っていうのが、僕にとってのRefreshな気がしますね。だからお喋りなんですけど(笑)。

一人でいる時間より、誰か他の人との間にリフレッシュの時間がある。遅くまで仕事をした後に、馴染みのワインバーでワインを飲みながらマスターと話す時間、なんていうのも大好きな時間ですね。

Enjoy:生きていること自体が喜び!

――いつも楽しくお仕事をされているようにお見受けしますが、どんなことが松岡さんにとってのEnjoyですか?

ある意味、今話したこと全部がEnjoyだし、生きてること自体がEnjoyですよね。仕事も、苦しいと言えば苦しいこともあるでしょうけど、乗り越えられないものは与えられないと信じているので、生きていること、経験していること自体が全部Enjoy=楽しみであるし、楽しみにしなきゃいけない、とも思います。嫌だと思った瞬間からすべてが嫌になるものだと思うから。

実は、僕は2回死んでるんです(笑)。まず、生まれた時、いわゆる死産で。3歳くらいの時にも病気で一度心臓停止してるんです。だから親は、走っちゃダメだとか、外を歩いちゃ危ない、とかって言って、かなりビクビク心配しながら育ててくれたんですけど。

そういう意味では、子どものときから“生きてること自体が喜び”という感覚はあったかもしれないですね。50歳までは生きられないと思われていたので、今、僕は60歳ですけど、50歳以降の人生は生かしてもらっている、オマケみたいな感じです。Enjoyって、今ある中から生まれてくるものだと思うので、生きてること自体がEnjoyだなと思いますね。

Encourage:人数が少なければ少ないほど、ごまかしがきかない真剣勝負

――大組織にも長くいらっしゃいましたが、組織・チームについて何か感じていらっしゃることはありますか?

実は、僕は何百人っていう人数のチームのマネジメントをやらせていただいていたので、2~3人みたいな少人数ならもっと楽だろうって思っていたんですよね。

でも、真反対でしたね。300人、400人っていると、役割を持たせていけば勝手に自律するんです。でも、3人なんていうのは、完全に人間関係なんですよ。だから、マンツーマンがきっちり対応できていないと、300人より3人のチーム方が崩壊するスピードは速い。

3人というチームをちゃんと回していける人は、千人でも1万人でも動かせる

人数が少なければ少ないほど、ごまかしがきかない真剣勝負ですね。だから、3人というチームをちゃんと回していける人は、千人でも1万人でも動かせるような気がします。

3人っていう最少単位がマネジメントの基本なんだなってことに初めて気付いて、今とても新鮮ですね。もう一度、組織論を学び直す好機だとも思っています。

“人”にダイレクトに役立っていく、そのトリガーになっていきたい。

―――設立から3年。これからのマクセルスマートコミュニケーションズについて、どんな想いをお持ちですか?

マクセルはモノづくりの会社なので、いいモノを作るのは得意ですけど、モノを作ってどう使うの?っていうところがまさに問われているように思います。

弊社が担っている部分は、ユーザーがこの商品やサービスをどう使うのかという点を常に意識しないと、ユーザーに飽きられたり、嫌われたりする。

ダイレクトに人に関わっていくっていう過去にないチャレンジだと思います。肌だったり、健康だったり、“人”にダイレクトに役立っていく、そのトリガーになっていきたい。ここに僕らのチャレンジがあると思っています。

インタビューを終えて
普段の松岡さんのお茶目な(?)キャラクターやソフトな語り口からは全く想像し得ない強い想いを、エピソードの端々に垣間見せていただき、魅力の奥深さに惹き込まれてしまいました。「大したチャレンジはしていない」と仰りながらも、日々を積み重ねればどんなに高く思える山も越えていける、そんなメッセージを、ご経験のひとつ一つから教えて頂いたように思います。松岡さんにとっても、モノ作り企業である日立マクセルさんにとってもチャレンジとなるマクセルスマートコミュニケーションズさんのこれからの取組みに目が離せないですね。

Memoret(ミモレ)

ちなみに、これが松岡さんが普段から持ち歩かれている「Memoret(ミモレ)」。なんと、ご自身でデコられた(!)のだとか。女子度高過ぎます…。私もミモレで美肌を目指して日々精進したいと思います!