Habi*do通信

仕事における「あたり前」を見直すこと~国民的駄菓子『うまい棒』から学ぶ~

みなさんご存知「うまい棒」。
一度はみなさん食べたこと、あるのではないでしょうか。

チーズ味、テリヤキバーガー味、コーンポタージュ・・・。
色々な種類の中から選んで買う楽しさ、自分のお小遣いでも買えてしまう嬉しさ。大人になってからもスーパーやコンビニで見かけるとつい手に取ってしまう、なんて方も多いのではないでしょうか。

うまい棒 「あたり前」の秘密

今や大人になったみなさんが子どものころ手に取っていた時からうまい棒は1本10円。
今も10円で販売が続けられています。

駄菓子

うまい棒の誕生は1979年。当時は第二次オイルショック、物価が高騰していた時代です。駄菓子屋さんから10円のお菓子が次々と消えていく中、子供がお小遣いで買える値段を変えずに努力し続けてきたのが「うまい棒」です。

うまい棒がこの10円を続けている裏側には知られざる努力があるそうです。
原材料はこだわりを捨てることなく安く仕入れる努力をしたり、うまい棒の穴のサイズや長さを調整したり。また、うまい棒自体だけでなく、関わる様々な会社の努力もあります。パッケージを作る会社、うまい棒を運ぶ段ボールを作る会社、運ぶ運送会社、等うまい棒に関わる様々な会社の努力と工夫が続けられているそうです。

当たり前に10円で手にとることができる「うまい棒」。実は見えないところの地道な努力がこのあたり前を創り出しているのです。

仕事における「あたり前」

今当たり前に資料を作ってくる部下。意見を出してくるメンバー。
新人のころや若手のころは、上司や周囲の方々も一つ一つの成長を共に喜んでいた時期があったのではないでしょうか。

資料
今となっては「あたり前」に「普通に」できていること。それができるようになったきっかけやできるが続いているのには理由があるかもしれません。
成長に伴い、ついついできていないこと、やれなかったことに目を向けてしまいがちです。

常に新人のころに想いを巡らせ振り返る時間はないかと思いますが、時に一人ひとりの原点に立ち戻ることが大切です。
「なぜできるようになったのか。」「なぜ続けられているのか。」
出来ていること、継続できていることについて改めて考えてみること、そして上司や部下、周囲も含めて話す時間を持つことは、普段見えないものが見えてくる、またいつもとは違うコミュニケーションのきっかけになるかもしれません。

そして「あたり前」には本人の日常の積み重ね、継続する努力だけでなく、周囲の働きがあることを忘れてはいけません。
メンバー一人ひとりが当たり前に仕事を続けられていること、力が発揮できること。そこには上司や同僚、後輩、周囲の人の支えがあるからこそなのです。

うまい棒の10円が継続できているように、目の前は「あたり前」で成り立っています。実はこの「あたり前」は見えていないだけで地道な努力や継続の結果が創り出しているのです。

あたり前は、あたり前じゃない。
この「あたり前」に注目することが、周囲との関係性をよくすること、仕事の効率をよくすること、様々なことの解決につながるかもしれません。