バリューワーク“価値ある仕事”をしよう!~評価されるキャリアとは? – Habi*do

バリューワーク“価値ある仕事”をしよう!~評価されるキャリアとは?

人材育成

Career cet staretd now

キャリアとは、積み重ねてきた仕事やその結果の軌跡である。
キャリアはどのような仕事をどれくらいやってきたか、つまり「仕事の価値」と「仕事の量」によって評価される。キャリア=「仕事の価値」×「仕事の量」だ。
注意すべきは、掛け算であることで、価値の低い仕事をいくら沢山やっても高い評価はなされない。
従って、キャリアを考えるときは、その仕事の価値に着目することが重要になる。

仕事の価値の考え方

では、仕事の価値をどのように考えるべきか。

まず、仕事の価値は職業の名称とは一致しない。医師だから弁護士だから社長だから、仕事の価値が高いとは限らない。逆に、定型的な業務だからといって仕事の価値が低いとは限らない。
なぜなら、仕事の価値は自分が決めるのではなく、顧客や関係者によって評価されるのが原則であるからだ。
ステイタスのある職業に就いていても、顧客や関係者から評判の芳しくなければ、その人が行っている仕事の価値は低い。誰でも出来そうな職業であっても、余人をもって代えがたいという評価を得る人の仕事の価値は高い。

また、時代が変われば、職業のステイタスも変化していく。どんなにステイタスが高かった職業でも、供給が過多になったり、知識や技術が陳腐化したり、社会的なニーズが希薄になっていけば、そのステイタスは低下する。
仕事の価値は職業の名称とは一致しない。私達は、自分がやっている仕事は、顧客や関係者にとってどのような価値があるのかを常に考えなければならない。

同じ仕事でも、取組み方によってその価値が変わるという点も重要だ。仕事への取り組み方は、その目的に左右される。
目的を高く、明確に持って取り組むことで、やっている仕事の価値を上げることが可能になる。

コンビニのスタッフ

コンビニエンスストアには、お客様の顔とその人が頻繁に買うものを覚えている店員がいる。そういう人は、お客様にさわやかな声がけができ、お釣りや商品の渡し方も素早くスムーズである。
一方で、ただレジの作業をしつづけているだけの人がいる。この差は、器用さや経験というより、それぞれが抱いている目的に起因する。
前者の人の目的は「気持ちよく、ストレスなく、お店を利用していただくこと」で、後者は「マニュアルに沿って、間違いなく商品とお金のやりとりをすること」といったところだろう。
目的が仕事上の言動を大きく左右するとともに、前者が「顧客にとっての価値」を重視しているのに対し、後者の思考には「顧客」が存在していないことも分かる。

仕事は、毎日 全然違うことをしているわけではないので、どうしても繰り返しの中でマンネリ化が避けられない。
どのような仕事であれ、熟練すればするほど事態をパターンで認識し、既存の引き出しで対応できるようになるから、だんだんと刺激や面白味に欠けてくる。
また、熟練度合いが低い人、やらされ仕事で面倒を感じている人、保身を第一に考えるような人といった場合は、仕事をミスなくつつがなく行うこと、仕事を指示通りに進めることが目的化してしまいがちだ。

いずれのケースでも、「自分がやっている仕事は、顧客や関係者にとってどのような価値があるのか」に注意を払っておかねければ、仕事の目的が曖昧で希薄になっていくため、仕事の価値は低下してしまうことになる。

価値の低い仕事とは?

価値の低い仕事とは?

自分の仕事の価値を高めるのと同時に、価値の低い仕事に気付いたら見直さねばならない。
価値の低い仕事は、価値の高い仕事に割く時間を減らし、心身を疲弊させるからである。
では、見直しが必要な「価値の低い仕事」とは何か。

  1. 顧客や社会の変化に対応しない、昔と同じやり方の業務
  2. 工夫や改善が見られず、同じように繰り返されている業務
  3. ルールや前例に固執する、柔軟性に欠けたお役所仕事
  4. 勉強不足・情報不足、自前主義の平凡な仕事
  5. 現場の付加価値時間や活力を奪う、過度の規制や監視
  6. 組織や人のシナジーが感じられない、内向きの業務
  7. 意味や目的が曖昧な、儀礼的・慣習的な業務や会議

社会や顧客は変化し、知識や技術も進歩していくから、昔に良かったものがずっと通じるわけではない。昔に価値があった仕事が、ずっと価値を保ち続けるはずはない。
したがって、①~④にあるような旧態依然の仕事の価値は、どんどん低下する。
⑤~⑦は組織に関わるものだが、顧客にとっての価値を高めるには、組織の様々なルール・仕組みを柔軟に変更し、働く人たちが協調しながら顧客に向き合う時間を増やし、顧客への対応力を高める努力が欠かせない。

価値を高める!

社会や顧客の変化に合わせ、顧客や関係者のニーズに焦点を当てて、「自分がやっている仕事は、顧客や関係者にとってどのような価値があるのか」を常に考えながら、高く明確な目的を持って取り組む。これが価値ある仕事“バリューワーク”である。一方、①~⑦のような、内向きで旧態依然の仕事は“ノン・バリューワーク”と言えるだろう。

“バリューワーク”に時間を割き、“ノン・バリューワーク”を取り除かねばならない。良質なキャリアは、バリューワークを積み重ねることでしか獲得できないからだ。

組織人事研究者/1964年生。兵庫県神戸市出身。京都大学教育学部卒。1988年 株式会社リクルートコスモス(現株式会社コスモスイニシア)入社。人事部門で、組織人事・制度設計・労務管理・採用・社員教育研修などに携わったのち、経営企画室で広報を担当。退社後、2003年より組織人事コンサルタントに転進。講演、企業研修、人事制度設計や組織活性化コンサルティングのほか、コラムニストとして連載や寄稿を続ける。一般社団法人「人と組織の活性化研究会」世話人/NPO法人「老いの工学研究所」理事長

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