Habi*do通信

「即決即断」クセを付ける重要性

食欲の秋も終盤戦、そして冬の食材も出回ってきてグルメの方にはとてもいい季節になってきました。

さて皆さんは、レストランに食事に行った際に、自分が食べるモノをすぐに決められる人でしょうか、
それとも悩んでなかなか決められない人でしょうか。

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悩んで決められない理由

悩んで決められない人の理由を考えてみると。

悩む

単に食べたいものが多すぎて、とか食べたいものがなくてという、自分の「欲求」の問題。

値段とのバランス。
食べたいけど高い・・・。安いものには食べたいものがない・・・。
単に食べたい食べたくないという欲求以外に、お金や時間等「制限する条件」がある場合。

これっておいしいのかなぁ、という不安。
食べたことがない、行ったことがないから、何を選んでいいかわからないといった「不確実情報に対する不安」がある場合。

加えてグループ行動になると、お店選びや食べるモノに対してこのお店で皆さんはいいかなぁ、とか、
私だけこれを食べたら何て思われるだろう、とかいう「周囲の意志・評価」を気にする場合。

早く決めるには、これら「欲求」「制限」「不安」「周囲の意志・評価」の優先順位と事前の情報整理が必要です。
さらに、今回はお昼ご飯、皆で談笑する場での食事、などの「目的」の要素も加わるでしょう。

食べたいもの=「欲求」がすぐに浮かばなくても、
「制限」・・・例えば、昨日、一昨日に食べたもの以外
「目的」・・・午後から動くので腹持ちのいいもの
というような絞り方をしてもいいでしょう。

行きつけのお店ですぐに注文するものが決まるのは、「目的」と「欲求」とが一致し、「制限」が整理されている「不安」はなく「周囲の意志・評価」は気にしなくていいからです。

素早く判断・実行

また、すぐに決められる人の分り易い例にあるのは、「何でもいい」とか「あなたに任せる」という人。
「欲求」「制限」「不安」「目的」を他人に委ねて(放棄して)いる。「周囲の意志・評価」を尊重していることになります。

ただ、ビジネスの世界では、このパターンはマネジメントとしては最もやってはいけないケース、ということはお分かりだと思います。

情報共有

組織が大きくなると、情報共有しないといけない人の数がとても多くなります。

初めは「目的」を持って動いていても、目的から外れた「制限」「不安」への対応、様々な「周囲の意志・評価」に左右されてしまい、重要案件や緊急案件の判断がどんどん遅くなっていく。
それが繰り返されていくと、組織の活力は確実に蝕まれていきます。
あきらめ感が先に立ち、いざという時に、新たな目標に向かって機敏に動けない組織になっていきます。

「目的」を見失わず、「欲求」「制限」「不安」の情報収集・整理する。
それらを利用して「周囲の意志・評価」と適度に折り合いをつけながら、素早く判断・実行していく。

まとめ

即断即決の効用。
それは即決して得た「小さな結果」を積み重ねていくことで、確実に結果を出せる集団なっていく、ということなのです。

日常の仕事や生活の場面で、上記のサイクルを繰り返して即断即決のシュミレーションをしてみてください。
もちろん行動に移して頂いて結構です。

判断力と共に自信と胆力が、自然に養われていくと思います。