会社で働くおじさんたちに、承認欲求はあるのか | Habi*do(ハビドゥ)

会社で働くおじさんたちに、承認欲求はあるのか

チーム・組織開発

毎日、何となく仕事をしている。
ただ言われたことを行い、ルーティンワークは完璧だけど、改善提案はしない。
できない人ではないはずなのに、やる気を見せない。
無気力おじさん
そんな無気力なおじさん、会社にいませんか?

頑張って働いている側から見ると、「手を抜いている」と感じるでしょうが、そのおじさんは、「ミスなく仕事をしていれば、まぁまぁ順当な給料がもらえるだけの場」だと割り切っているのではないでしょうか。

特に、ミドル・シニア層の世代はまだ転職に忌避感があるため、転職リスクよりも、安定した現状維持を選ぶことも多いからです。

逆に、「オレが、オレが」というタイプのおじさんもいませんか?

このタイプは無気力型よりはまだマシです。
それは、この会社で認められたいとあがき、「オレを見て!もっと認めろ!という行動を取っているからです。自慢話をしたり、人の気を惹きたいという行動も、承認欲求の発露といえるでしょう。

今回は、そんな「おじさん」の承認欲求について、紐解いてみたいと思います。

会社を支えるミドル~シニア層が、会社発展のカギ

会社を支えていく世代に、30~40代の中堅社員であるミドル層。
そしてその上の年代には、50~60代の管理職であるシニア層。

20代の若手ではなく、この2つの世代がやる気をもって仕事に取り組んでいるか。
会社の今後は、ミドル層の実情から見えると言われています。

しかし、ガンガン会社やチームをひっぱっていっているミドル層もいる中、出世欲がなく、言われたことはきちんとやるが、最低限のパフォーマンスしか出さない・・・俗にいうぶら下がりのミドル社員もいるでしょう。

残念ながら、そのように成長意欲がなく受け身の人の下に若手社員がついても、スポイルされるだけで、優秀な人材は育ちません。

今後の企業の発展を考えるなら、そのようなミドル・シニア層を放置するのは大問題です。
本来は、社歴の長いシニア層が、課題解決に向けて先頭で舵を切ることが求められるからです。

それでは、どうしたらいいでしょうか。
この問題を解決するキーワードこそ、「承認欲求」なのです。

承認欲求とは、具体的にどのようなもの?

承認欲求とは、
・組織ではなく、個人として見られたい
・自分自身を認められ、肯定され、理解されたい
・大切に、特別な存在としてみられたい
と感じる欲求です。
承認
たとえば会社の株価が上がって、世間からもてはやされても、「自分自身」の存在や頑張りが認められないと、心からの満足は得られません。

若者の承認欲求については、さまざまなメディアでも取り沙汰されています。SNSの普及で「いいね!」の数を競い合ったり、フォロワーの数の多い少ないでマウントを取り合っている様子は、身近でも見られるのではないでしょうか。

「バイトテロ」のようなSNSへの過激な投稿については、何件もニュースになり、社会問題にも発展しましたが、これらも「承認欲求の現れ」と言われています。

SNSで承認されたい気持ちに、年代差はない

自分自身の存在や頑張りが認めてもらおうとする行動は、シニア・ミドル層も見られるものです。
いいね
SNS…特にFacebookでは、若者よりもミドル・シニア層が活発に交流していますし、Facebookは実名登録が基本なので、実社会とそう変わりません。
そこでの自分の投稿の「いいね!」や閲覧数を、他の人と比べたことは、誰しもあると思います。

「いいね!」や閲覧数の数が多ければ多いほど、認められたと満足し、少ないとなぜこの投稿に反応がないのか、不安になる。これこそが、承認欲求の現れで、年齢によって差が出るものではないのです。

では、承認欲求は悪いものなのでしょうか。決してそうではありません。上手く付き合い、欲求を満たすための行動が、自身の向上につながっていけばいいのです。

ただ 「褒める」 のは、承認ではない

誰かの承認欲求を満たすには、どうしたらよいのでしょうか。
「褒めればいい」といった単純な結論になりがちですが、それだけでは効果はないどころか、逆効果です。

まず、承認欲求には当然「承認」が必要です。

承認とは、事情をくみ取り、納得し、それが事実だと受け入れることです。過剰な承認や、やってもいないこと、やれてもいないことへの承認は、何に対しての承認なのかが分かりにくく、決して相手の承認欲求を満たしません。

適当な承認は、すぐに分かりますし、「この人はちゃんと個人個人を見ていない」と思われてしまっては、組織内の人間関係にも影響するでしょう。適当に褒めとけばいい…といった態度は、絶対に信頼されないので、注意が必要です。

承認欲求を満たすには、個人の存在を認めることが重要です。
誰しも、会社という組織の中の一人ではなく、意志も意見もある一人の人間だからです。

日々の関係性の中から見つけ出せる、「承認」のネタ

「何を認めていいか分からない」という場合は、頭を柔らかくしてみましょう。
趣味嗜好、仕事関係、ネタはたくさん転がっているはずです。
すごい!
「そんなマニアックなことを知っているなんてすごい!」
「計算が速くて正確ですね」
「昔のこともしっかり覚えているなんて、記憶力がバツグンで頼もしい」

ささいなことかも知れませんが、上記のようなことを認め合っておけば、その分野が必要なときは、その人を頼ることになります。それも承認です。相手は「頼られた!個人的に認識されている」と、喜びを感じるからです。

他者の承認欲求を満たすために

組織の中に話を戻しましょう。
ミドル~シニア世代の社員は、新入社員や若手ほど、他者から気にかけられない傾向にあります。

しかし、ある程度キャリアを積んだからこそ、自身の能力に疑問を持ったり、仕事に夢中になるばかりに家族との関係性が難しくなったり…と、課題が積み重なる世代でもあるのです。

家族や世間から「無関心」・「無視」されているという意識を持ちがちなミドル・シニア層が、さらに職場でも他者から認められることが少なかったら・・・
気力を失って、仕事のモチベーションが下がったり、承認欲求を満たすために部下に自慢話を繰り返してしまうのは、当たり前の流れではないでしょうか。

もし、会社に「困ったおじさん」がいたら、その人を個人として承認してみましょう。
それは、プライベートなネタでもOKです。個人としての承認があれば、仕事に対する「褒め」よりも承認された満足度は高くなります。

おじさんが承認欲求を満たせたら、若手も働きやすくなる

ミドル・シニア層の承認欲求が満たされたら、その良い流れは、若手社員にも波及します。結果、お互いが認め合い、成長し合える組織になったら、会社の価値はどんどん向上することでしょう。

承認は、決して「上から下」だけのものではありません。
上司・部下、管理職・一般社員の垣根がなく、会話ができる関係づくりを心がけましょう。

お互いがお互いに興味が持てる関係性。
これこそ、承認欲求が満たされる環境です。

承認の反対は、無関心です。人に無関心なままでは、会社組織はうまく回りません。

2020年には従業員の過半数が45歳以上になると言われています。
「おじさんの承認欲求」に向き合うことは、これからのチームビルディングに必要不可欠な要素なのです。

職場改革は、若手のためだけではNG

若手社員OKミレニアム世代や若手社員の承認欲求の高さは、世論でもよく聞きますが、実際にはそうでもないのかも知れません。分かりやすく、世間の関心をひくデータが恣意的に抽出された結果なだけであり、誰もがどの世代であろうとも、「承認欲求」は持っているはずなのです。

しかし、働きやすい職場改革というと、そうしても若年層向けの改革になりがち。そして、ミドル層はともかく、シニア層は指導側になるため、直接の恩恵は受けにくい構造ができ上っているのでしょう。

とはいえ、この世代の管理職が数字に追われ、しかめっ面で難しい顔をしている会社では、下の世代は会社に魅力を感じません。そうなると、部下は、ミドル・シニア層とコミュニケーションを取ること自体を諦めてしまいます。

若手の間で、「上司の顔色をうかがい、機嫌のいいときを狙って話しかける」とか、「書類が通りやすい方法がLINEで共有される」などの、小手先のテクニックばかりが先行するのは、どう考えても『まずい』状況といえるでしょう。

若年層のためにも、ミドル層・シニア層のおじさんは楽しく仕事をして、将来あのポジションへ就きたいという目標になってほしいですね。

まとめ:管理職世代がご機嫌だと、会社全体がHAPPYになる!

年代を問わず、承認欲が満たされる環境をつくれば、会社がHAPPYな場所になります。
日曜の夜に憂鬱な気持ちになるのではなく、「明日はあの人にこんな話をしてみようか」「あの人のスゴイところ、口に出して伝えてみようか!」と、月曜日からの出勤が楽しくなるような関係性が築けるようになるでしょう。

承認欲求が満たされていない「おじさん」は、対応次第で変化させることができます。
おじさんたちのやる気がアップは、職場が活気づくキッカケになることでしょう!

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