Habi*do通信

記憶の定着にはガム?!学習に効率的な方法とは?

記憶力を維持するガム
コンビニ、ドラッグストア、スーパーなんかで見かけた方も多いかもしれません。

ガム

本品にはイチョウ葉フラボノイド配糖体及びイチョウ葉テルペンラクトンが含まれます。イチョウ葉フラボノイド配糖体及びイチョウ葉テルペンラクトンは、中高年の方の、認知機能の一部である記憶力(言葉や図形などを覚え、思い出す能力)を維持することが報告されています。
(ロッテホームページより引用)

なんだか最近人の名前が覚えられなくなった。ふとした物忘れが増えた。
歳を重ねるごとに記憶力の低下を感じる方も増えていくからこそ、こういったガムが開発そして発売に至ったのだと思います。

脳の劣化は本当にある?!

「年を重ねることで記憶力は低下する」「脳の働きは衰えていく」そう思っている方も多いはず。でも実は勝手な思い込み?!なようです。

オランダの115歳で亡くなった女性の脳を解剖したところ、脳の機能がほとんど老化していないことがわかったのです。この実験結果から、脳の寿命は120年くらいだろうと考えられるようになりました。
大人は、記憶力が低下したことをとても気にしますが、実際のところ、度忘れの回数は大人も子どもも変わらないんです。大人はそれを『老化の象徴』と捉えることで深刻になってしまうんですが、子どもは思い出せなくても、特に気にはしていない。それだけの違いなんです。

それでもやはり、子どもの頃に比べたら、人の名前が思い出しにくくなっている……と思った人も多いはず。名前が思い出せないのは、大人は子どもと比べて、知人の数が圧倒的に多いため。たくさんの引き出しからひとつの名前を取り出すには時間がかかります。知人が少ない子どもは、少ない引き出しから簡単にひとつを取り出すことができ、また、何度も出し入れするので、記憶を定着させる復習効果も高いのです。
(太陽笑顔fufufu 「覚えられない」は年齢のせいじゃない!記憶力の真実 より引用)

確かに子どもの小さなコミュニティに属していた時に比べれば、知人の数も入ってくる情報の数も多くなっています。また、同じ引き出しばかり開けるといったことはなく、次々と違う引き出しを開けざるを得ないことも多い日々ですよね。

特徴的な層構造を持ち、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官である海馬(かいば)。見たもの、聞いたもの、触ったもの、食べたもの、人がうけた刺激はすべて海馬に届けられます。海馬ではその入ってきた情報が、必要か不要かを判断し、必要なものだけを大脳皮質へ届くよう回路を作り保存をするそうです。よくかむことで、脳の血流が増えて脳の神経活動が活発になる、脳の刺激になります。記憶力を維持するガムを噛むことも海馬への刺激になりますね!!
そして、海馬はいくつになっても脳神経細胞が新しく生まれ、体積を増やしていくことが可能なんだそうです。

「歳だから」とあきらめる必要はない、ということが分かります!

人間は忘れるのが当然な生き物?!効率的な学習の方法とは

学生時代友達同士集まって教えあいながら勉強した、そういった経験をされた方も多いのではないでしょうか。遊び半分で話している時間が多かったりといったこともあったかもしれませんが、その時人に教えたり、情報を共有することで結果テストの点数が良かったなんて方も多いかと思います。

「エビングハウスの忘却曲線」。
ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウス。意味のない3つのアルファベットの羅列を、被験者に覚えてもらいます。その記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかを実験。その結果が「エビングハウスの忘却曲線」です。

エビングハウス

 

20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%、1ケ月後79%が忘れてしまうという結果がでました。
記憶としてとどめるには、その場での理解だけでなく、復習を重ねることや人に教えるといった定着につながる行動の重要性がここからわかります。学生時代のみんなで集まって行った勉強もこの定着につながっていたのだと思うと納得です。

「エビングハウスの忘却曲線」を踏まえると復習の重要さがよりわかります。そしてできるだけ早い時間に行うことが大切です。
また、自身に知識を取り込むだけでなく、整理して人に伝えることで自分自身の知識としての定着が進みます。人に教えること・伝えることといったアウトプットがより重要です。

とはいえなかなかアウトプットの機会は見つからないもの・・・子どもの頃のように学校で宿題で何度も復習できる機会はないですよね。
おすすめはSNSやブログといった情報発信の場の利用。気軽にまた同じような興味関心を持った人たちとの繋がりもみつかります。フォローをされたり、投稿に対してのコメントがより知識を高めるモチベーションにつながる可能性もあります。

人生100年時代に求められる学び続ける姿勢

「働き方改革」もさることながら、人生100年時代を見据えた経済社会の在り方「人づくり革命」も話題になっています。
安倍晋三首相も、社会人が最新技術などを身につけるための、リカレント教育(学び直し)拡充に向け環境整備を加速させる方針を示しました。

文部科学省の教育再生実行会議資料においても社会に出た後でもいつになっても、学ぶことそして挑戦し続けることへの重要性が述べられています。

急速な経済・社会の変化に応じて、職業や働き方の在り方が様変わりしている中で、生涯を通して社会で活躍し、もって我が国の労働生産性の向上を実現するためには、若年期に大学等の高等教育機関(以下、大学等)において身に付けた能力だけでは不十分な場合もあり、社会に出た後も学び続けることにより、新たに必要とされる知識や能力、技術を身に付けていくことが不断に求められる。
(「学び続ける」社会、全員参加型社会、地方創生を実現する教育の在り方について(第六次提言)より引用)

小学校、中学校、高校、大学、社会人・・・学ぶ機会がこのように画一的なものでなく、働き方のように柔軟性をもつこと、これからの社会において重要になると思います。

記憶力は年齢に関係ないということは、年を取ってからでもいくつになっても新たなことも覚えられる・始められる、ということですよね!いくつになっても学びなおしができる、チャレンジし続けることができる、ワクワクしますね!!

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