Habi*do通信

求められているのは強いリーダー

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。

組織を取り巻く外部環境はかつてない程に激変。
生産活動への影響が日本だけでなく世界的に広がっています。また、テレワークの導入も進み、オンラインでのやり取りが一気に加速、情報手段に変化。人や物の移動が滞り、経済的な影響も拡大しています。
数えきれないほど多くの目まぐるしい変化が起こっています。

この環境下で求められているのは、批判・失敗をおそれず判断でき、変化を率先できる『強いリーダー』です。自ら考え、動ける人材が求められています。

プロフェッショナルであることがリーダーの要件

そもそものリーダーの要件として、その組織におけるプロフェッショナルである、ということが大前提です。

プロフェッショナルとは、専門能力や高い知識を兼ね備えている、ということではありません。自分が得意な分野への偏りを示したり、部下に能力自慢することでは意味がありません。

リーダーは、必ずしも部下よりも能力的に秀でている・優れている必要性はないのです。
スポーツの世界。オリンピックで金メダルを獲得した選手、コーチは金メダルを獲得した選手だったとも限らないでしょう。
水族館のイルカショー。指示を出す人間がイルカと同じように輪をくぐったり、ジャンプしたりできるわけがありません。

チーム

リーダーは心がまえや姿勢を示す必要があります。しかしこれは技術的な見本ではありません。
具体的に考えてみます。チームで仕事をしていると、誰もやらない仕事、誰でもやっていい仕事といったものが出てきます。
そういったことに迷わずリーダーが進んで取り組む。技術的な手本を見せるのがリーダーではなく、雑務といえるようなものも楽しんで取り組む姿勢をリーダー自らが見せること。
チーム皆が取り組むべきことである、と気づけばチームのパフォーマンスは格段に上がります。

心構えや姿勢を示す際、決して部下の能力を見下し否定してはいけません。能力を称賛し、部下が進んで取り組んでくれたことに対しては素直に感謝する。部下に負けない能力や技術を示すことではないのです。

プロフェッショナルとは、「自律」そして「協働」のバランスが取れている、ということなのです。

またそれに加え、“社会”を創るために組織や自分はどんな役割を果たすべきか、何が求められているか、そして何を価値としてもたらしているのか、をリーダー自身が借りものではい自分の言葉で示せるかどうか、も大切です。

求められているリーダーとは

急速に変化する環境の中で、変化を受け入れ、この変化に果敢に立ち向かい自ら行動できるリーダーが求められています。

リーダー

意思決定が早く、フットワークも軽い、スピード感を持って行動に移す。フットワークの軽さを生かして新しい市場を見つけ、あるいは創造して人的資源、経営資源を集中・特化する。圧倒的な「速さ」を担保する必要があります。
状況の変化に対応するフットワークの軽さ、状況の変化に素早く反応し決断する勇気。社内だけにとどまらず社外も含め情報を広く情報を収集していくことも大切です。
自分の会社、組織、チームにおいては「常識」であると考えていることが、それ以外の所では非常識ということはよくあることなのです。
今ある常識を疑うこと。
慣れ親しんできたフローを見直し、本質的な改善につながる仕組み、外部的要因に対応する新たにフローを構築する必要があるのです。そのためには社内に潜む常識を点検する機会をしっかり持ち、固定化されたプロセスを疑い、変えていく。ブラッシュアップしていく、バージョンアップしていくことが必要です。

その時々の状況に応じてすばやく自身はもちろん組織やチームを変化させ、新たなプロセスや価値を創りだしていく。
様々な変化を楽しいととらえ、変化に対応できるマインド。常識を常識と捉えず新たなフローを創出できるリーダーが今、必要なのです。

リーダーであっても「失敗」するのは当たり前

リーダーの失敗

変化の激しい時代、成功するよりも失敗することのほうが多いのは当たり前です。リーダーであったとしても、失敗して当たり前なのです。

かつてない程の外部環境の激変。
こうすることが正解である、という解は誰一人として持ち合わせていません。解を他人や外に求めたとしても、どこにも存在しないのです。
誰かの意見や誰かの真似ではなく、最終的な決断はリーダー自身が行うしかありません。批判・失敗をおそれず、勇気と覚悟をもって実行・行動する。うまくいかなかったとしてもやり方を変えながら進んでいくしかないのです。

大切なのは、失敗をそのままにせずその失敗から学ぶこと。失敗したときに客観的に要因を分析し、新しいアイディアをプラスし再び行動に移していく。リーダー自身が率先して学びを継続することが大切です。

リーダーは、失敗したり、恥をかいたりすることを恐れてはいけないと思います。
いくつになったとしても、どんな立場になったとしても、失敗を恐れずチャレンジをしていくこと。そういったリーダーは自然と人を惹きつけ、共に働く仲間が出来上がるのです。
変化に果敢にチャレンジする姿勢、これを示すことが大切です。

強いリーダーが求められている

リーダー

こういった変化に強い・失敗を恐れないリーダーを育てていく必要性を感じていなかったり、必要性を感じていても具体的にどうすればいいのかがわからなかったりするケースも多く存在すると思います。
とはいえこういったリーダーが存在しなければ、新型コロナウイルスの拡大だけでなく、天災、災害、消費や経済の変化といった様々な外部要因があった場合、何らかの変化を組織にもたらそうと思っても改善が進まず、いざ取り組もうと思っても「打つ手がない」ということが起きてしまいます。

一度に大きな変化は難しくとも、すぐ手がつけられるところからどんどん改善などを実践していく、そういった動きを会社としても支えていく動きが重要となります。

強いリーダーが求められています!