2018年12月21日に大阪・門真市の東和薬品ラクタブドームで開幕を迎えるフィギュアスケートの全日本選手権。
バンクーバーで行われたグランプリファイナルを制覇した紀平梨花(きひらりか)選手の活躍が今回も期待されています。
紀平梨花選手の強さ
日本時間12月9日、カナダ・バンクーバーで行われたグランプリファイナルの女子フリースケーティング。16歳の紀平梨花選手が合計233・12点で初出場初優勝の快挙を成し遂げました。昨年のグランプリファイナルで優勝、今年の平昌オリンピック金メダルのザギトワ選手を制しての栄冠に日本中が沸き上がりました。
フリーでは序盤にトリプルアクセルで崩れましたが、即座にトリプルアクセル+2回転トゥループに変更して立て直しました。ミスをしても引きずることない、彼女の強さを見せつけました。
浅田真央さん以来13年ぶり、グランプリシリーズデビューシーズンでの優勝。
紀平選手は、ジュニア時代から練習や試合の反省点を携帯電話のメモ帳に書きとめることを続けてきました。
2018年11月に名古屋で行われたフィギュアスケート西日本選手権においても、演技後に取材エリアへ進む前にスマホへメモを入力。「本番前にメモしたことを思い出して、忘れずに頑張りたい」「冷静に判断できたのも経験から。積み重ねたものが、身に付いてきた」といった言葉を残しています。
テレビの取材においても、「調子が良くないときは良かった試合のときどう感じたかを読み直している。」とメモの存在の大切さを語っていました。
紀平梨花選手から学ぶ 失敗を「メモ」する
仕事においてもプライベートにおいてもすべてにおいて完璧な人はいません。「ミス」や「失敗」は誰にでも起きることです。
失敗やミス。多くの人がネガティブな気持ちを引きずってしまうものではないでしょうか。
その気持ちを区切るため、失敗を認めるためにも重要なことはメモをする、「文字」にすることです。
また失敗を失敗として置いておくだけではまた同じ間違いや失敗、ミスを繰り返しかねません。次はどうしたらいいのか、失敗を次にどう生かすか、そこが重要です。失敗はどうしたら繰り返されないのか、こうすればもっといい成果につながるのではないか、といった改善点も記入します。
その後、それらのメモを見直し気づきや改善点を意識しながら行動。改善点を活かして行動した結果がどうであったかをメモします。
これを繰り返すことで、どういったサイクルが自分にとって一番いいのかが分かり、無駄な行動や時間を省くことにもつながっていきます。
大切なのは、失敗の直後に書くことです。まとめて書こうと思ってもかけないものです。次に活かすためには常にメモを持つ、紀平選手のようにスマホのメモにさっと入れるといった工夫が必要でしょう。
また、得た気づきや改善点を忘れないように見返すことも大切です。定期的に行われることや、事前にタイミングが分かることに関しては、アラームやカレンダー等リマインダーをかけておくこともいいかもしれません。
紀平選手もアイスリンクの氷の状態やカメラのシャッター音などに神経質になり、集中が乱れたりした時期もありました。その彼女がグランプリファイナルで見せたフリーでの立て直し。失敗をいかに受け止め、次に生かすか。失敗との向き合うことの大切さ、向き合ってきたことで得た強さを見せてくれた、そんな場面でした。
まとめ
最初から完璧な人などいません。重要なことは、失敗した時にどう行動するか、そしてその経験をその後にどう活かせるか、です。
紀平選手の活躍の影にはコツコツとした地道な積み重ね、失敗と向き合う姿があるのです。今後の活躍が本当に楽しみです。