Habi*do通信

コミュニケーション不足による弊害とは

コミュニケーション不足は、組織の生産性を低下させるのでしょうか?

コミュニケーションの基盤がないと成果がでないという話は、よく聞きます。
組織生産性とコミュニケーションの相関関係について、明確なデータを存在するでしょうか。

様々な要素が生産性に紐づくため、組織生産性の定義は大変難しいことです。また、単純に職場のコミュニケーションと生産性と結びつけることは難しいと思います。
ですがその一方で、コミュニケーションの機会が少ない、またはコミュニケーションがうまくいっていない職場において、相互の信頼を得ることは難しいことは容易に理解できます。

コミュニケーション不足が引き起こす問題とは

では、コミュニケーションは組織には必要ないのでしょうか?
ー答えは、No.

コミュニケーション不足が引き起こす重大な問題があります。

信頼関係がない職場では、チームワークの欠如による過剰労働、ストレスによる心身への負担、あげくには離職、メンタルヘルスによるうつ病の発症など、労働生産性という点では極めて明確な損失が発生します。
これは組織の生産性を考える前に、組織として考えなければいけない優先課題です。

ですが企業の実態は、メンタルの病気になってしまった人や復職の為のカウンセリングには費用をつけますが、予防的な取り組みに費用を出そうとしません。この費用は、メンタルヘルス不調者を抱える管理職の人件費や心身の負担、人事や総務の担当者の人件費と心身の負担を含めると、よほど安くつきます。

真の生産性、そして長期的視点にて考えることが大切です。

予防的措置を考える

海外拠点や支店、客先常駐などの職場環境の多様化、リモートワーク等の多様な働き方が求められ、強いストレス環境下で高いパフォーマンスを求められるこの時代。
孤立させない心理的安全性を得る為には、職場のコミュニケーションの状態から、早期に心身の調整が必要な状況か判断すること。そして状況の把握を継続することが必要です。

「うちの職場はうまくいっている」
そう思っている安心、それがすべての元凶となることも・・・。

1名の休職者を出すと、会社の損失は半年で600万円とも言われますが、何よりも雰囲気が悪くなり、企業の信頼をも落としかねません。
組織のイキイキと生産性ー真剣に考えていきませんか。