Habi*do通信

個人商店の社員ばかりだと、シナジーを生まないというお話。

経営者の皆さんから「自己完結型の仕事が多く、社員が個人商店になっている」という声を多く伺います。

自己完結型の仕事ばかりでは、生産性は極めて低い

職場のコミュニケーションと職場のシナジー(相乗)効果には相関性があるといえるでしょう。

まず、シナジー効果について考えてみます。
シナジー効果とは、「相乗効果」という意味です。

経営資源の有効活用や異なる事業を組み合わせることにより、単なる利益の合計だけでなく大きな付加価値を生み出す効果のことをシナジー効果と呼びます。

相乗効果(そうじょうこうか、シナジー、英: synergy)とは、ある要素が他の要素と合わさる事によって単体で得られる以上の結果を上げること。
(ウィキペディアより引用)

「自己完結型の仕事が多く、社員が個人商店になっている」
チームで仕事をする機会の減少ーここに原因があるのでしょうか。
そういう側面も少なからずあるかとは思います。
しかし「チームで仕事をしたことがない人が管理職やマネージャーになっている」ことこそが本来の原因かと思います。

社会人になってすぐにバブルがはじけたり、バブル時期の入社で自己完結型の仕事をやらざるを得なかった。
その時代において、自己完結型の仕事でないと成果として認められなかった、そういった背景もあるかと思います。

近年、働き方改革においても問題視されている長時間労働。人数分以上の成果を生まない仕事は、疲弊を生むばかりです。

企業側の取り組み

企業側も、飲みニーションの復活や、社内運動会の復活など、コミュニケーション機会を増やそうという動きが出てきています。
コミュニケーションを増やす動きは喜ばしいことです。しかし単に仲良くなる機会の提供、それはシナジーに結びつくのでしょうか?

シナジー効果とは1+1が2以上になること。
そのためには、目標の共有、互いの役割、時間管理そして認め合いと励ましあいが必要です。
そして管理職やマネージャーが、正当な評価をできる環境。

組織を見渡してみてください。
-足りないものは何ですか?