みなさん最近ほめられましたか?
大人になるとほめられる機会は少なくなる、と思います。
特に仕事では「できること」が当たり前とされ、できないことや失敗を批判されることの方が多いのではないでしょうか。
しかし、人がほめられたいと感じるのは当たり前のこと。
ほめあうこと、認め合うことができる組織であれば、メンバー各々が生産性高く効率よく仕事に臨むことができます。
逆に頑張っているのにほめられない、認められない組織では、企業や組織に対し貢献しよう、頑張ろうという意欲は湧かなくなってしまうでしょう。
「ほめること」「認めること」の重要性。
また、ほめあう・認め合う風土づくりに使えるサンクスカードについても具体的にご紹介していきます。
ほめることの重要性
自分の仕事が人から感謝をされる、ほめられる。仕事のモチベーション、生産性向上に繋がります。
表彰されるような目立った成果でなくても、小さな良いことを発見し認めること、ほめること。
失敗やミスといったマイナス面に目を向けるのではなく、個性や才能、その人の持っているすばらしいプラスの面に注目しすることが大切です。
また、最初から100%完璧にできることばかりではありません。進むべき方向性が間違っていないこと、行動できたことを肯定する、ことで相手の自身につながります。ほめることが難しい場面でも相手を肯定する、認めることはできるでしょう。
大日本帝国海軍軍人で、太平洋戦争開戦時の際の連合艦隊司令長官を務めた山本 五十六(やまもと いそろく)。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」という名言を残しています。
ほめてやらねば、人は行動できないのです。
ほめることと生産性向上の関係性
ウォーリック大学経済学部のAndrew Oswald教授、Eugenio Proto博士、Daniel Sgroi博士らの研究チームによって行われた実験。
「幸福度を高める」操作を行ったグループと、「悲しい感情を高める」操作を行ったグループ間で、簡単な計算などの課題を行わせました。
幸福度を高めたグループの方が平均して10~12%の割合で生産性が向上することが明らかになりました。
(幸福と生産性 Happiness and Productivity より引用)
幸福な気持ちで仕事を行っていると、時間の使い方が効率的になり、仕事の質を下げることなく生産スピードを向上させることができるのです。
社員同士で褒めあう風土を育てる
経営層から『お互いほめあおう』『相手のいいところを探そう』等々行動リストが降りてきたとしても、実際根付くことは難しいでしょう。
ほめあう、認め合う風土を育てるため「サンクスカード」という仕組みを使ってみましょう。
サンクスカードとは
職場にて用意されたカードに、職場の仲間にありがとうを伝える意でメッセージを記入します。
・自分の名前
・相手の名前
・日付
・感謝の言葉
また、カードのサイズは名刺サイズのカードにするのが一般的なようです。
直接相手に渡す、専用のボックスにいれてとりまとめている部門の担当者が相手に渡す、専用ボードにカードを貼る、社員ロッカーに貼る カードの渡し方や開示の仕方は職場によって様々です。
サンクスカードの課題
サンクスカードの仕組みを実際に取り入れようと思った場合、多少なりとも課題があるようです。
① カードの取りまとめや集計が手間
カードの作成、配布、箱やボードといった集める場所の作成。取りまとめを行う担当部署や担当者が必要となってしまうため、運用に手間がかかってしまいます。
そのため、継続的に行うというよりも一時的なイベントとしての運用、となってしまいがちです。
②メンバー同士が離れていると運用が難しい
拠点や支店、店舗が離れている。また、今であればテレワークを行っているメンバーがいることもあるでしょう。
その場合、カードでの運用は難しくなります。
タイムリーに行うことはできなくなり、拠点や店舗によって温度差ができる可能性が高くなってしまいます。
③カードへの手書きという負担
日々の仕事で忙しい中、手書きということは負担にもなるでしょう。
また、手書きのカードをもらった側も捨てるに捨てられず処分に困るということも考えられます。
サンクスカードをオンラインで実施
手書きカードの運用が難しい場合、電子化を検討してみるとよいでしょう。
サンクスカードをクラウド上で簡単に運用できるシステムやアプリがあります。企業規模、利用者数、オプションなど、自社に合わせて比較検討することをおすすめします。
サンクスカードを導入することにより、感謝されて嬉しいといった気持ちをもつだけでなく、チームの一体感をもたらします。また、貢献意欲を引き出すことにつながります。
サンクスカードはイベント的に一過性で終わるものではあまり成果はありません。活用し続けられるような仕組みを構築し運用していくことで、組織風土の醸成へとつながります。
『Habi*do(ハビドゥ)』には日々の業務の中で「ありがとう」や「応援」といった気持ちを、メンバー同士が個別に届けられるようにしたしくみが搭載されています。
日々の感謝などの普段はなかなか伝えられないメッセージを届けるために利用できます。
また、「組織風土チェック」と「心理的資本診断®」を行い組織の現状を把握することが可能です。
サンクスカードを導入した効果の検証ができる他、組織の課題を明確にして対策を行うことでより良い組織を作ることが可能です。