Habi*do通信

Wellbeing経営は現場のマネジメントそのもの!従業員が主体であるべき理由

職場の風景

Wellbeingは経営や人事のための言葉ではない

Wellbeing(ウェルビーイング)をテーマに掲げる企業が増えてきた。
従業員の幸福に資する経営こそが、優秀な人材を集め、会社に対するエンゲージメントを高め、結果的に生産性を高めることになる。

私のモットーは、「ひとりひとりがイキイキすることが、人も組織も成果を生む」なので、この考え方が企業経営に広がることには、大変共感をしている。

しかし、残念なことに、Wellbeingが経営方針に示されていても、現場では全く遠い話なのだ。
現場では、「従業員の幸福」という言葉が一人歩きをし、「プライベートの充実」「自分のやりたいことだけをやる」ことを支援するのがWellbeingのマネジメントなのではないか、という誤解が広がり、それでは業務のマネジメントをどうやってするのか、という戸惑いが生まれている。

いや、まだこの誤解が広がっているのであれば、Wellbeing経営という言葉が現場にも伝わっているだけマシなのかもしれない。多くの会社では、Wellbeing経営といっても「上のほうで言っているだけ」ということなんだろう。

Wellbeing経営とは、経営層や人事が言っているだけでは何もできていない。従業員の幸福が目的であるなら、Wellbeing経営の主体は従業員でなければならない。

そのように考えると、Wellbeing経営を推進するということは、現場のマネジメントサイクルで実感することがあってこそなのだ。

だからWellbeingとは現場のマネジメントそのものでなければならない。

Wellbeingな現場のマネジメントのために、まずは心理的安全性の高い場づくりでコミュニケーションを活性化する。

そのうえで

  1. ひとりひとりの行動を促すフィードバックをする
  2. ひとりひとりが貢献目標を明確にし、楽しく取り組む
  3. 取り組みをふりかえり、フィードバックを受ける
  4. 次のチャレンジを志す

1から4をうまく動かすために、1日単位、週単位、月単位、年間スケジュールでのマネジメントサイクルを設定することで、Wellbeingを体感できてくる。

運用サイクルのイメージ

Wellbeingのマネジメントは個人のキャリア支援

現場のひとりひとりがイキイキするということとは?

Wellbeingは個人の健康やプライベートなことなのか、とよく聞かれる。

もちろん、心身にとって良い状態を整え、継続することがWellbeingなので、プライベートのことも多いに含まれる。個人においては、健康もプライベートのことも自身のWellbeingにとっては重要なことだ。

しかしWellbeing経営となれば、プライベートだけではない。職場での関わり方を通した個々人のキャリア支援だと思う。
仕事を通して、組織の目的をイキイキと前向きに捉え、楽しく取り組み、成長していける支援することで、組織の目的への貢献や個人のキャリアの支援にもつながる。そのことこそWellbeing経営の実現なのだと思う。

Wellbeingを実現するマネジメントサイクル

そして、当社の提供するHabi*do(ハビドゥ)はそんなマネジメントサイクルをうまく回すマネジメント助けのサービス。
Wellbeing経営を志す企業は、もっとうまく使ってほしいと切に願う。

【蛇足】適度なストレスが活性化するという事実

Wellbeingな状態というと、お花畑の中でなんの心配もない状態をイメージする人がいる。しかし、このような状態はストレスがなさ過ぎて不活性なのだ。

ストレスは刺激なので適度にあるほうが活性化する。
大事なのは、自分でコントロールできること。またネガティブなことも捉え方や見方を変えることで明日への肥しにできること。

そう考えるとWellbeingを実現するには、周囲の人の適切なフィードバックやフォローがあるとより良く取り組める。

Wellbeing経営の実践には、このようなマネジメントサイクルを回しながら、人材の育成を支援できるマネージャーの存在が不可欠なのだ。