Habi*do通信

コロナ渦中の今考える働き方と組織のこと

緊急事態宣言は解除されましたが、いつ第2波が、あるいはまた不測の事態が起きるかもわからない世の中です。
世間では、テレワークを中心に働き方に変化が見られます。今後一層多様になるであろう働き方を迫られる中、働き方や組織について考えてみました。

組織とは?

組織は人々が協力しあうための仕組みであり、1人では到底できないであろうことを可能にする。言わば、個人の限界を乗り越えるための仕組みとも言えます。

組織の3要素とは
・共通目的 共通の目的をもっていること
・貢献意欲 その目的のために協力する意欲をもっていること
・コミュニケーション 協力するための情報のやりとりを行えること
中川功一著:経営学の本より

私たちは上記の3要素をもちあわせて仕事に取り組めているでしょうか?
組織は、こうした要素を従業員に提供できているでしょうか?

律するのは自分自身

20世紀までの経営における人間像は、共通の目的や協力する意欲は関係なく、「生きるために仕方なく働く人」でした。そういった従業員に働く動機を与え技能訓練するところが会社だったのです。
ですが、現在は、自分の価値感に近しい組織かどうか?一緒に働きたいと思えるメンバーがいるかどうか?
つまり自己実現のために働き、能動的に働く。他者に律されるのはなく自らが「自律」する時代になってきました。

それぞれのマネジメント課題

テレワーク施策が進む中、セルフマネジメントについても課題があります。

・テレワークでモチベーションが保てない。
・何をすればいいのかわからない。

しかし自律的に働く良い機会だと思うのはどうでしょう。実践してみる環境として絶好のチャンスだと思いませんか。

一般的に、自分で決めたことは人に指示されたことより創意工夫をし、強い実行力を持つと言われています。つまり必然的に結果への満足度も得ることができます。

そして、組織課題は、

・従業員の働きを公平に評価できる環境を作ること。
・人材の適材適所をじっくり考えてみること。

多様な働き方が増えると必然的に評価方法も多様になってきます。今の環境で公平な評価ができるでしょうか?
適材適所を無視した環境でパフォーマンスが下がるのはその人材のせいでしょうか?それは「適材適所」がなされていないからかも知れません。従業員に自律的に働いてもらうためには、「適材適所」である必要もあります。
組織には、人材を活かすとことにも一層注力してほしいところです。

「従業員ひとりひとりが自律し自分たちで考える」ことは、「チームの生産性を向上させる」ことでもあります。
多様な働き方をしながら組織の一体感をもつために、今からすべきことは何なのか。
今だからこそ真剣に考える時期が与えられていると思わずにはいられません。

まとめ

過去に類を見ないコロナショック。不安を不安としてだけでとらえるのではなく、
個人は、自身の働き方について。
組織は、本来の会社のあるべき姿について。
ここで立ち止まり考える機会がきているのではないでしょうか。