“EVP(Employee Value Proposition)の創造”(従業員への価値提供)が、企業の発展のカギととらえて、多様化する「働き方」「価値観」に合わせた様々なソリューションを提供されているJTBベネフィット様。
そのソリューションの一つとして、いち早く私どものHabi*doの価値にも気づいてくださり、お客様へのご提案に加えてくださっている同社なのですが、自社の全社員プロジェクトに毎年Habi*doを活用くださっています。
テレワークを実施されている中、プロジェクトを推進くださった事務局のお二人と、商品開発に携わっておられるメンバーのみなさんに、スタッフ舞田がオンラインでインタビューさせていただきました。
- 取材にご協力いただいた皆さん
- 経営企画部経営企画グループ 野津一太さん
総務部総務グループ マネージャー 小林亜佑美さん
ビジネスソリューションデザイン部 部長 平松永さん
ビジネスソリューションデザイン部 グループ長 小笹毅彦さん
ビジネスソリューションデザイン部 本庄夏輝さん
テレワーク下でのイキイキ組織づくりへの挑戦
―今回、Habi*doを活用した全社的な健康コミュニケーションプロジェクトを実施された目的・背景にはどんな思いがあったのでしょうか?
まず背景についてですが、毎年こうした施策を7~8月に実施してきたのですが、新型コロナの影響で会社としてリモートワークを推奨していたこともあり、例年より早く5~6月にかけて実施しました。
実施の目的としては、大きく次の3つがありました。
①部内のコミュニケーション向上
顔が見えない状況が続くことが想定されたため、コミュニケーション施策が大きな課題としてありました。
ちょうど今年2月に組織改編を行ったこと、またそこに新しく転入のメンバーが加わり、4月からは新入社員も入社してくれたという状況があるなかで、少しでも部内のコミュニケーションを向上させたいという思いがありました。
②コロナ感染予防としてセルフケア支援
コロナの感染予防として社員の意識化、習慣化を支援したいということも、今年は目的にありました。
Habi*do上に「手洗い・うがいをする」と「体温を測る」の2つを、全員共通の「やるべき習慣」として実践を促しました。
③健康経営の取組み(ホワイト500へ向けて)
健康経営優良法人認定「ホワイト500」取得に向けた取り組みの一つという目的もあります。
既に2年連続で取得し、今年度は3回目の取得を目指していますが、健康経営優良法人認定の申請において、コミュニケーション活性化、食生活の改善、生活習慣病予防という項目に対応した施策としての位置づけでもありました。
全社員215名で取り組んだチーム活動
―どんなチーム編成で実施されましたか?また今回はリモートワーク下でのスタートとなりましたが、周知の際の工夫などがあれば教えてください。
まずは部内コミュニケーションの活性化を高めたいという目的がありましたので、横断型ではなく組織単位でのチーム編成を行いました。具体的には、部の下にあるグループという単位をベースにチーム編成を行い、24チーム(1チームあたり8~14名)、全社員 215名で取り組みました。
周知については、このリモートワーク下で全体朝礼などが行えなかったので、開始前に3回ほど社内の掲示板などを使って発信を行いました。毎年Habi*doを活用したプロジェクトを実施しているので、既に使い慣れてくれている社員が多かったこともありますが、初めての人もマニュアルだけでほぼ問題なくスムーズにスタートしてもらうことができました。
トップからの発信を行う機会を持てなかったのですが、社員は概ね活動にコミットして取り組んでもらえたように思います。数年間こうした活動をしてきたことで、会社の健康経営としての取り組みが自然と社員の共通認識として根付いてきているのかなと思います。
社員の相互理解につながったコミュニケーション開発
―実際、皆さんの活動はどんな風に展開されていましたか?
当初予想していた以上に、プライベートな側面も含めたやコミュニケーションを活発に行ってくれていたと思います。
部のメンバー内のつながりを作ること、絆を深めることにうまく役立ててくれたという印象がありますね。歓迎会や懇親会なども実施できないなか、お互いの「人となりを知る」ということに、Habi*doがとても役立ったと思います。
新入社員は総務部のチームに入ってもらったのですが、彼らはこうしたツールでのコミュニケーションにとても慣れているため、何の抵抗感もなく積極的に投稿や活用をしてくれていました。人事側としても、新入社員の素顔を垣間見られるとても良い機会となりました。
新しく入ったメンバーが組織に馴染んでもらうという意味でも、業務外のコミュニケーションができるHabi*doがあったことで円滑な関係づくりに役立ったと思います。
また、普段とは違うリモートワークが続く中で、生活リズムや食生活を整えるための行動習慣に自発的に取り組んでくれた社員が多いようです。
テレワーク下でどう過ごしているのか?という情報を共有できたので、刺激になったという一面もありますね。例えば「あの人はちゃんとウォーキングしてるんだな」とか、通勤時間などが削減できた隙間時間で「あの人は本を読んでいるんだな」とか、自分自身の時間の使い方を見直すきっかけになったという声もありました。
チームコミュニケーションの活性化と行動習慣の改善
―普段は見えないひとり一人の取り組みが可視化されたことで、お互いに学び合ってくださったということですね。終了後アンケートなどではどんな結果が出たのでしょうか?
当初の目的どおり、アンケートのフリーコメントではコミュニケーション活性化の効果を実感してくれたコメントが目立ちました。
- 仲間意識が高まったのではないかと思います。 みんなありがとう。
- 部内で、より一層交流や絆が深められた。
- 社内の業務環境のみでは知ることが出来ないそれぞれの「個」に触れる機会となる構造になっているので、コミュニケーションツールとして最適だと感じた。
- 在宅勤務期間中で、貴重なコミュニケーションの場になった。
- Habidoをきっかけに、リアルのコミュニケーションも増えました。
健康行動の習慣化という点でも、「健康を意識することが増えた」という者が72%、「習慣化できた行動がある」もしくは「習慣化まではしていないが意識して行動することが増えた」と答えた者が91%と、大きな成果があったと思います。
- 健康について意識高く取り組むことができた。
- 健康は継続することが何より大事なので、Habi*doは最適なツールだと改めて感じた。
といったコメントもありました。
一方で、これは想定内の反応ではあったのですが、チーム内コミュニケーションが密になったことで、他の部署の人とももっとコミュニケーションしたかったという意見も多く寄せられました。
今回、コロナ禍でチームビルディングができていないのではないか?という懸念から部署ごとのチーム編成にしたのですが、思いのほか業務上のコミュニケーションは円滑にできていたようだというのが嬉しい誤算でした。
継続することで課題を改善、効果を高められている
―Habi*doを使った全社的な取り組みを、3年連続で実施されている理由についても教えていただけますか?
当社も健康支援ソリューションを提供していますので、多様なサービスを知ってはいるのですが、全社で取り組めるものはあまりないと感じています。
実際Habi*doは、全社で取り組むことで組織コミュニケーションの活性化に非常に高い効果があると毎年実感しています。
また、健康経営の取り組みを従業員一人ひとりの意識に根付かせていくということができるという点もHabi*doを評価している点です。
やはり「2-6-2の法則」のような側面もあるので100点満点とはいかないのですが、いかに運用や動機づけで課題を克服していくか?ということを工夫しています。継続して利用することで、ツール以外での企画面や運用面の課題を把握する事ができ、効果を高めていけているので、引続きHabi*doを活用していきたいと考えています。
経営理念浸透と企業変革の一助に~組織づくりを進める
―今回のお取り組みを、今後どんな組織作りに役立てていかれたいと考えていらっしゃいますか?
当社は、健康経営宣言において『健康なカラダ』・『健全なココロ』・『働きやすい職場』・『オープンなコミュニケーション』の『4つの健康』の充実が重要であると考えており、そのために「従業員自身が健康に対し自律的に行動するための支援」と「風通しが良く、働きやすい職場創り」に継続的に取り組んでいくことを宣言しています。
当社が健康経営を推進する目的は、次の3つです。
- 社員ひとり一人の健康意識の向上によって、個人の生産性が高まること
- 組織全体の活性化により、企業の成長や発展をしていくこと
- 健康経営のトップランナーとして発信を強め、健康支援ソリューション提供企業としての企業価値を高めていくこと
今年から経営理念を刷新し、企業変革を進めています。社員も組織もさらなる自律や横断的な取り組みを推進していく必要がありますので、今後も個人と組織が相乗効果を生む活用をしていけたらと思っております。
―ありがとうございます。Habi*doは個人と組織の自律的な行動を支援するということを目的として開発したソリューションですので、そこに共感した目的でご活用いただけるのは本当に嬉しいです。本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
貴社のますますのご発展を楽しみにしております!