Habi*do通信

潜在意識に働きかける~『完了形』で叶える目標・夢~

新しい年が始まります。
新年を迎えて目標を立てる、という方も多いかと思います。

「目標を文字に書き出すことの重要性」に関しては以前ご紹介いたしました。

書き初めから想う~目標を文字に書き出すことの重要性~

しかし、目標を設定することが難しいと感じる方もいらっしゃるかと思います。
今回は、『完了形』の夢を描くこと、をご紹介します。

目標ではなく未来はどうなっているかを描きだす

目標がない、目指すものがない。
進むべきものが明確でない状態で、行動に移すのは容易ではありません。
とはいえ目標と言われても、なかなか具体的なイメージが出来ない、まず何から初めて良いのかも分からないことが多いでしょう。

書く

目標ではなく、今年終わる際にどうなっていたいか、を書き出すのはどうでしょうか。
ここで重要なのは、「●●をしている」という『完了形』で書くこと。

箇条書きで良いので書き出していきます。

  • マイホームを購入して住んでいる
  • マラソンを始めてフルマラソン走れるようになっている
  • 海外に留学している

書き出す、ただそれだけで「次に何をするべきか」が見えてきます。何かやらなくてはやりたい、と思っていても頭の中でもやもや考えている状態と、箇条書きとはいえ書き出している状態では違うでしょう。
実際に書き出した内容が実現できたときには達成感を感じることもできます。
その達成感が次の夢や目標へとつながっていきます。

夢をかなえた金メダリスト村田諒太選手

金メダル

この完了形の夢を書き出すことで、実際に夢をかなえた方がいます。
2012年ロンドン五輪、ボクシング・ミドル級にて48年ぶりの金メダリストを獲得した村田諒太選手。

ロンドン五輪を目指し始めてから練習の様子を一冊のノートに記していたそうです。練習や試合での気づき、振り返り。
最初は普通の練習日誌だったそうですが、五輪が近づくにつれ、未来を記すものに変わってきたそうです。
「練習で●●ができる。」「試合で〇〇が成功した。」
あえて過去形や完了形で書いたうえで練習や試合に取り組んだそうです。

テレビやメディアでも取り上げられ話題にもなりましたが、オリンピックの2年前から村田選手の奥さんは、
「オリンピックで金メダルをとりました。ありがとうございます。」
と自宅の冷蔵庫に貼っていたそうです。そのころの村田選手はまだ国際大会を優勝することがなかった状態。
この『完了形』で書かれた貼り紙をみると、自然に金メダルがとれるように思えるようになったそうです。

村田選手を金メダルへ導いたもの。それは自身の未来において実現したいことを『書く』をいうこと、だったのです。

「潜在意識」に働きかけることの重要性

人間の意識には「潜在意識」と「顕在意識」があります。
潜在意識とは無意識の状態。
散歩に出かけ、気づかないうちにいつの間にか同じ道を散歩していたり。外食のとき、いつの間にか同じメニューをまた選んでしまったり。
意識せずとも潜在意識が多くの行動に繋がっています。

顕在意識とは自覚している状態。

目覚まし

元々朝起きるのが苦手、明日こそは6時に起きるんだと意識し実際に起きる、行動を指します。
日々繰り返し「朝6時に起きる」を行うことで、潜在意識に新しい習慣として刷り込まれていきます。いつの間にか行動は定着、6時に起きることが当たり前(顕在意識)にできるようになります。

潜在意識と顕在意識

また、顕在意識は5~10%しか脳を使っておらず、潜在意識が90%もの脳の働きを占めているのです。

ノートや紙に記すこと、またそれを意識することで、この潜在意識に働きかけることに繋がります。潜在意識が夢や願い、目標を覚えることで、無意識に記した内容に沿った行動を行うようになります。

大切なのは何度も目に見えるようにすること、読み返すことです。潜在意識に内容が刷り込まれ、ポジティブに行動することができます。
村田選手の奥さんが冷蔵庫に貼りだしていたことは、村田選手への潜在意識への刷り込みにつながっていたのでしょう。


いかがだったでしょうか。
目標というとなんだか難しい、どうせかなわない、と思っている方でも、自身のなりたい姿を描くことは楽しい作業でありながら、潜在意識に働きかけることにつながります。
ポイントは『完了形』で『書き出す』ことです。ぜひ2020年の12月31日をどのように迎えたいか、ぜひ考えてみてください!!