Habi*do通信

アンガ―マネジメント的『上手な怒り方』

アンガ―マネジメントにおいては、「怒り」を“悪”と、捉えていません。
後悔しなければ怒ってもいい、怒るからこそ伝わることもある、という考え方に立っています。

逆に言えば、怒り方を間違えれば伝わりにくくもなるということ。
アンガ―マネジメント的怒り方、についてご紹介いたします。

怒りたい内容の主従関係とは

感情的にこじれている場合は大抵が間違った怒り方から始まったものと言ってもいいでしょう。
では、間違った、伝わりにくい怒り方とは、どのようなものだと思いますか?

それは怒りたい内容の主従関係が逆転しているケースです。
ここでいう主従関係とは、主は『相手に対するリクエスト』、従は『自分の感情を伝えること』です。

怒る女性
例えば、従である『自分の感情を伝えること』が先に立ってしまうと・・・。

「私がどれだけ心配したかわかっているの!明日からちゃんと門限を守りなさい!」
先に自分の第一次感情をぶつけてしまうと、相手は(動物的に)危険を感じて、反撃(逆切れ)するか、逃げる(心を閉ざす、避ける)という反応を起こすことが多いので、伝わりにくくなります。

また、主である『相手に対するリクエスト』が先に立つと・・・。
「明日から門限守ってね、お母さんは心配しているんだから。」
印象が大きく変わりますよね。素直にわかった、と言える表現です。

怒りたい場面が出てきたときには、リクエストが先、感情を後で伝えてみましょう。

怒る態度の重要性

さらに、怒る「態度」によって伝わりにくくなる場合があります。
喧嘩

 機嫌で起こる・・・同じ行為なのに、気分によって怒られたり怒られなかったり。
これが続くと、顔色だけ見て信用されなくなる。
「自分のべき」を安定させる努力が必要。
 人格を否定する・・・お前はダメではなく、遅刻がだめ等々行動を怒るのが理想。
 人前で起こる・・・恥ずかしさが先に立ち冷静に話を聞けなくなる。
 感情をぶつける・・・前述通り。こちらのリクエストが素直に聞けなくなる。

怒ることは愛情の裏返しでもあります。
どうせ怒るなら『伝わる怒り方』をしてみませんか。