お金・人間関係・仕事内容・・・様々な理由はあれども今までいたスタッフやメンバーが会社を辞める、ということは会社にとって大変残念なことです。
春を迎え人事異動や新人を迎えるケースも多くなります。人材の定着、離職をいかに防ぐかー人材不足が顕著となってきた昨今、より真剣に考え、なんらかの施策を実行しなくてはいけません。
そもそも退職の理由~「ホンネ」は~
そもそも退職する、その理由とは何でしょう。
退職理由には、「本音」と「建前」があるようです。
会社に伝えた退職理由としてもっとも多かったのは「結婚、家庭の事情」。この家庭の事情については追及されにくく引き留められにくいといったこともあると思います。また、円満に退職をしたいという退職希望者の心の内も作用しているようです。
しかし本当の退職理由は
1位:人間関係(25.8%)
2位:社風や風土(18.4%)
3位:仕事内容(16.3%)
(『エン 人事のミカタ』アンケート調査より引用)
退職理由、本来は人間関係が原因であるようです。
人材定着にむけて~コミュニケーションの改善そして良好な人間関係を~
離職を防ぐため、社内の人間関係をよくするためには、コミュニケーションの改善に取り組む必要があります。
〇社員一人ひとり、チームともにコミュニケーションを活性化させる
個人の悩みごとや相談、そして意見といったことを聞く、受け入れる場所が必要です。1対1での面談は不満や意見をくみ上げるのにおすすめです。
また、普段はなかなか関わりのない部署や部門間を超えた社内勉強会やイベントといった企画はもちろんのこと、自由に意見を言い合える部門間交流の場も大切です。
- おすすめ!
- 1on1ミーティングについてはこちらのブログがおすすめです。
〇社員同士がポジティブに評価できる場の設定
通常は直属の上司から評価受けるのみ。一番身近で共に頑張ってくれている同僚やメンバーからの評価はよりモチベーションアップにつながります。感謝の気持ちや応援している気持ちをサンクスカードで送るといった頑張りを認めあう制度は大切です。メンバー間でのやり取りは、信頼関係を築く土台となります。また、受け取る側の自信へとつながります。コミュニケーションツールを活用して、社員同士がポジティブなやり取りができる場を提供することもおすすめです。
〇現場の社員が主体となった取り組み
実際のところコミュニケーションに関して悩みそしてどういったところを改善すべきか分かっているのは現場の社員です。現場主導で会社における問題点や原因を見つけ出し施策を考える。社内の部活動、ウォーキングイベント、ランチ会等々・・・イベントとといった一時的な活動。また委員を作り社内環境の改善. 社内美化への推進等々を継続的に行う。それらを全社の取り組みとして採用することは働き続けられる社風の構築につながります。柔軟な働き方を取り入れるといった視点においても、社内制度や勤務時間といったところから社員からの発信を受け入れていくことも大切だと思います。
- おすすめ!
- ㈱Be&DoのWorkStyle Evolution Project(わくスタプロジェク)でも社員による実践的な“働き方改革”を進めています。
定着率をあげること~コストや機会損失を考える~
人を募集し面談するといった採用コスト、研修やOJTといった教育コスト、人を採用するコストは大きなものとなります。また、次の人が採用できるまでの機会損失や新たな着任者が前任者と同じようなパフォーマンスを発揮するまでに時間がかかる場合もあります。
それに加え、離職者が出たことにより職場の雰囲気や活気といった面での低下、周囲のメンバーのモチベーションが下がるといったことも考えられます。
退職者が多い職場では、「この業界ではこれくらい辞めるのが当たり前」「次の人を採用すればいい」といった人を辞めることが‟当たり前”となっているところも多いかと思います。しかし、離職者を生み出すことでコスト面での負担がかかるだけでなく、機会損失や周囲のモチベーションといった後々にも続く影響が出ることに関しても考えなくてはいけません。
離職率を下げること、定着率を上げること。
従業員の定着に向けてできることは何か、考えてみませんか。